伊藤計劃『虐殺器官』

読了◎。
これは今年のベストワン(最相葉月星新一』を除いて)。ニール・スティーヴンスンっぽいところがあるので、私的にかなりツボだったのもありますが。

SFセミナーのとき、「黒丸文体」だと聞いていたので、ほんの少し身構えていたんですが、思ったほど黒丸文体じゃありませんでした。すぅーっと読めた。 それとも私が黒丸文体を読めるようになったのか!?
うーむ。中学のとき泣きながら読んだっきりの『ニュー・ロマンサー』でも再読してみようか。

しかし何故この作品が小松左京賞落選したのだろうか。円城塔『SRE』は落選理由が分かるが、こちらは普通に面白いSF小説なのになあ。小松先生はどこが気に入らなかったのだろうか。

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)