伊藤計劃『虐殺器官』
読了◎。
これは今年のベストワン(最相葉月『星新一』を除いて)。ニール・スティーヴンスンっぽいところがあるので、私的にかなりツボだったのもありますが。
SFセミナーのとき、「黒丸文体」だと聞いていたので、ほんの少し身構えていたんですが、思ったほど黒丸文体じゃありませんでした。すぅーっと読めた。 それとも私が黒丸文体を読めるようになったのか!?
うーむ。中学のとき泣きながら読んだっきりの『ニュー・ロマンサー』でも再読してみようか。
しかし何故この作品が小松左京賞落選したのだろうか。円城塔『SRE』は落選理由が分かるが、こちらは普通に面白いSF小説なのになあ。小松先生はどこが気に入らなかったのだろうか。
- 作者: 伊藤計劃
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
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