読書

大森望・日下三蔵編『超弦領域 年刊日本SF傑作選』(創元SF文庫)

超弦領域 年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)作者: 日下三蔵,大森望出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/06/25メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 178回この商品を含むブログ (66件) を見る2008年の日本SF短編の傑作選。2007年版の『虚構機関』も傑作ばか…

planetarian―ちいさなほしのゆめ(VA文庫)

Planetarian (VA文庫)作者: 涼元悠一,駒都えーじ出版社/メーカー: ビジュアルアーツ発売日: 2009/10/31メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 35回この商品を含むブログ (34件) を見る Keyの同名ノベルゲームの初回版に付いていた短篇集を、VA文庫から改めて書…

2008年良かった作品10(小説)

今更かよ!とはオレ自身も思ってますが、一応前回のエントリの続き書いとかないと気持ち悪いので。上位以外は割と順位適当。感想は略。1位:志瑞祐『やってきたよ、ドルイドさん!』(MF文庫J)2位:伊藤計劃『ハーモニー』(ハヤカワSFシリーズ Jコレクシ…

成田空子『愛百合女学院へようこそ』(ティアラ文庫)

愛百合女学院へようこそ (ティアラ文庫)作者: 成田空子,CHI-RAN出版社/メーカー: プランタン出版発売日: 2009/06/03メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 44回この商品を含むブログ (14件) を見る 入学式にフリフリの服を着て出席したら、学校側から「このまま…

ジャック・ケッチャム『閉店時間』

閉店時間 (扶桑社ミステリー ケ 6-9)作者: ジャック・ケッチャム,金子浩出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2008/07/30メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 37回この商品を含むブログ (37件) を見る我らがケッチャム先生の日本オリジナル中編集。ケッチャマーの…

片岡とも『ナルキッソス』

ナルキッソス (MF文庫 J か 5-1)作者: 片岡とも,ごとP,いくたたかのん出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2008/07/23メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 120回この商品を含むブログ (49件) を見る終末医療施設で出会った二人が、アテもなくホス…

アサウラ『ベン・トー2 ザンギ弁当295円』

ベン・トー 2 ザンギ弁当295円 (スーパーダッシュ文庫)作者: アサウラ,柴乃櫂人出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/06/25メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 144回この商品を含むブログ (99件) を見る半額弁当争奪戦、第二弾。一巻は「確かに高水準なのだ…

岸本佐知子・編訳『変愛小説集』

バイト中、あまりに人が来ないので読み終えてしまいました。いくつかは雑誌掲載時に読んでいたのですが、単行本化に当たって再読。感想と星は個人的なものなので、参考になるかは分かりませぬ。奇想話って好みがあるから。 アリ・スミス「五月」☆☆☆★ 隣人の…

ウェブログ巡回

2007年ベスト○○を決めている方がたくさん。眺めているだけで結構楽しいので、相当量チェックしています。なにこれ?おもしろそう!!みたいのも発見できますしね。 そんな中、物凄く興味が湧いたのが、 (10)S&J・ロビンスン『スターダンス』 >(10)はS…

2007/12/23 北海道新聞「ほん」欄

2007年活躍した北海道出身作家として、桐野夏生とともに、円城塔インタビューが掲載されました。以下、ちょっと面白かったところを抜粋。 今年三月末の任期切れを半年後に控えた昨年秋、「職を失うかもしれない」という危機感から、本格的な執筆活動へ。人が…

S-Fマガジン読者賞雑感

伊藤計劃「The Indifference Engine」の1位は、嬉しい反面ちょっと意外に感じた。てっきり円城氏が獲るものだと。「Boy’s Surface」と「Your Heads Only」で票が割れてしまったのかしら。海外はヒューゴー賞受賞作、イアン・マクドナルド「ジンの花嫁」。や…

図書館っこ

現在帰省中。特にすることもないので、東京にいるときよりも読書量が増えています。最近読んだ本でおもしろかったのは、須賀しのぶ『スイート・ダイアリーズ』。あとで感想書く。 私の実家は、図書館まで徒歩1,2分の距離なので、「ダ・カーポ」の最終号な…

購入本

フィギュア王なんていつぶりに買ったろう。『ゴジラ FINAL WARS』公開のときだから、2004年か。関係ないが、早売りって本当にいいものですね。 「フィギュア王」1月号 ウェン・スペンサー『ようこそ女たちの王国へ』 西野かつみ『かのこん』 清野静『時載り…

購入本

「アフタヌーン」1月号 「COMIC LO」1月号 「S-Fマガジン」1月号 キャロリン・キーン『古時計の秘密』 乙一、荒木飛呂彦『The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day』 常盤陽、幸村誠『家なき鳥、星をこえる プラネテス』 日下三蔵『日本SF全集・…

ミステリが読みたい!

早川書房から出たコイツ。ミステリが読みたい! 2008年版 (2008)作者: ミステリマガジン編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/11/22メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (39件) を見るしかしランキングを見れば見るほど、私は今年ミ…

S-Fマガジン読者賞

昨日、思い出してあわててメールで投票。以下投票内容。寸評は、送信したのと相違あり。 <海外部門> ジェフ・ライマン「ポル・ポトの美しい娘(ファンタジイ)」(8月号) 寸評:アメリカ人が書いた事に対して疑問を持つ方がいると思うが、これは現地の人…

最近の購入本

「ユリイカ 11月臨時増刊号 総特集=荒木飛呂彦〜鋼鉄の魂は走りつづける」 「アニメージュ」12月号 「KING」12月号 イゾベル・カーモディー『ミスフィットの秘密』 ぢたま某『Kiss X sis(1)』 山根和俊『GAMBLE FISH(3)』 二ノ宮知子『のだめカンタービレ(1…

本が買えない

厳密には多すぎて「買いきれない」。今月はマンガが比率的に高いのだけど。明日は国書刊行会から『ラナーク』、福本伸行『賭博覇王伝 零』1巻。 間に何冊かあって、月末に山本弘『MM9』、雨がっぱ少女群『小指でかきまぜて』。来週の読書会・課題本はプリー…

「怪」ラヂヲ〜妖怪の周辺〜

京極夏彦のラジオ番組、今日からですね。 http://www.tbsradio.jp/kwai/

購入本

R・A・ラファティ『どろぼう熊の惑星 (ハヤカワ文庫SF)』 菅浩江『“柊の僧兵”記 (徳間デュアル文庫)』 石黒正数『Present for me 石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス)』 榎本俊二『ムーたち(2) (モーニング KC)』

私家版SF十大小説

バイトから帰ってきたら、なんか流行ってるじゃないのサ! after game over - 私家版世界十大小説 煩悩是道場 - id:ululunの十大小説 万来堂日記2nd - 十大小説が流行っている……ああ! もう我慢できない! 私もやるぞ! ほとんど無能-私家版SF十大小説 私家…

樺山三英『ジャン=ジャックの自意識の場合』読書会

先日、都内某所で行われたAtoZ読書会*1。会の詳しい模様はid:sinden:20071015やid:fujigawa:20071015に書いてありますので、そちらを。と丸投げしてみる。ジャン=ジャックの自意識の場合作者: 樺山三英出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2007/05メディア: 単…

ニール・ゲイマンサイン会@角川書店(9/21)

ゲイマン原作の映画『スターダスト』公開に伴い、急遽催された。出版社で行うサイン会なんて聞いた事無いよ! 到着は開始予定時刻15分前。ロビーで待っている間まわりを見渡すと、客層は日本人よりも外国人が多い。まあ、本人のブログ(もちろん英語)では一…

購入本

COCO『今日の早川さん』 井上雅彦編『心霊理論―異形コレクション〈38〉 (光文社文庫)』 タイム涼介『あしたの弱音 (BEAM COMIX)』 映画秘宝10月号 帰るとき荷物が増えるのは嫌なので、新刊購入は控えめに。

購入本

清野静『時載りリンネ!〈1〉はじまりの本 (角川スニーカー文庫)』 わかつきひかる『AKUMAで少女 (HJ文庫)』 浅野いにお『おやすみプンプン 1 (ヤングサンデーコミックス)』 福島正実『迷宮世界 (フォア文庫 C)』(古本) 鬼頭莫宏『殻都市の夢 (F×comics)』…

Blindsight感想

嘘です。 どう考えてもヒューゴーの投票には間に合わなそうなので、スッパリと中断しました。 ロールシャッハのとこまでは読んだ。確かに傑作の匂いはする。仮にヒューゴー獲らなくても、これだけ色んな所で絶賛されてりゃ絶対に邦訳されるだろ。 ということ…

今期最後の例会

法政大SF研の例会に参加してきました。次回の企画や、締切、予定などを一通り決める。しかしNくん、6月ファン交の宴席で言ってた企画、マジでやるんですか。それかなりのM体質じゃないとヤル気にならないよ(笑)。手伝いますけどね。その後はアニメや映画に…

某大学の読書会

山野一『四丁目の夕日』って凄いチョイス。コメントがさらに鬼畜。 しかし山野一で読書会をやるのなら、『夢の島で逢いましょう』の方が良いのでは。いや、でも前者の方がやり易いか。どちらにしろ気持ち悪い(褒め言葉)のは間違い無いんだし。来月は氏賀Y…

SFM7月号

ワールドコン特集ということで、ヒューゴー賞の候補作(ノヴェレット部門、ショートストーリー部門)を2号に分けて掲載。 良かったのはマイクル・F・フリン「夜明け、夕焼け、大地の色」、ティム・プラット「見果てぬ夢」。 逆につまんなかったのはマイク・…

伊藤計劃『虐殺器官』

読了◎。 これは今年のベストワン(最相葉月『星新一』を除いて)。ニール・スティーヴンスンっぽいところがあるので、私的にかなりツボだったのもありますが。SFセミナーのとき、「黒丸文体」だと聞いていたので、ほんの少し身構えていたんですが、思ったほ…