都留泰作『ナチュン』(アフタヌーン連載中)
重ねた線描、緻密な背景、細かいコマ割り、いかにも四季賞出身らしい。
前頭葉と左半球を不慮の事故で失った世界的物理学者。彼はその後生物学者に転身し、自らがイルカと泳いだ3時間弱に及ぶビデオを突如学会に発表する。当然学者たちには失笑を買い、彼は終わったと思われた。
主人公である石井光成は、そのビデオを図書館でただなんとなく眺めていたが、彼はそのビデオに隠されたメッセージに気付いてしまう。 それはなんとAIのアイディア。しかし結論は出ているが理論が抜けている。「ともかく絶対出来るのだ! 俺は世界の王となるのだ!!」
と、その理論を組み立てる為、イルカの生息地・沖縄へと飛び立ち、そこでいろいろな人たちと関わっていくのだ・・・・・・
いや、面白いっすわ。今一番続きを楽しみにしているマンガ。
作者の都留泰作は現在、富山大学人文学部准教授。つまり全くの余技。恐ろしい子・・・・・・! 本人サイトの受賞歴の項目で「なんとかの論文で受賞」てのが並んでいる中、「アフタヌーン四季賞佳作受賞」だけがやたら浮いていて吹いた。*1
- 作者: 都留泰作
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/02/23
- メディア: コミック
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