2007年ベスト5(アニメ・特撮編)

地元はアニメ放送数が少ないので、その反動で去年一昨年は「見られるものはすべて見る」くらいの気持ちでTVに齧り付いてました。そのお陰で隠れた良作(いわゆる「もっと評価されていい」)に出逢えたので、今年もペース現状維持で。

逆再生、声優脚本・原画など、話題にはなったけどあまり視聴者がいなかったのが残念。『ハルヒ』は時系列通りに鑑賞しても普通に楽しめるが、コレに関しては逆再生で見続けないと面白さが失われてしまう。能登麻美子が脚本を務めた21話は、ナメてかかったらエラい事になりますよ、あなた。*1
財布に余裕があれば限定版DVDも欲しかったんですがねえ。オーディオコメンタリーが気になる。

熱量だけなら2007年トップ作品。ほとばしるゲッター線に毎週打ちのめされたものです。勢い先行で、正直アヤシイ脚本もありましたが、男の子なら見ておいて絶対に損無し。ラストバトルは、あまりの規模の大きさに唖然としつつも興奮。SFファンにもお薦め。

総合点は一番高く、特に絵に関しては文句なし。最近の「二次元ロリ萌えでござい!」ってなキャラデザでなく、どこにでも居そうな小学生として描いたところが、逆に世のロリコンたちを狂喜乱舞させた。少なくとも自b(ry

脚本が良く出来ており、ギャグのズッコケや、「アレって伏線だったのかよ!?」な細かい伏線が終盤どんどん回収されていくのは見ていて気持ちがよかった。あと、ネットラジオでの赤ロリさん(小林ゆう)のカオスっぷりは歴史に残る。私はこの作品でファンになった。

作画や役者のテンションなど、最後まで高い質を保ち続けていた。何よりスタッフが楽しんで制作しているのが目に浮かぶ。面白いことをやってやろう!という思いが強すぎて、17話は残念な回になってしまいましたが……。
しかし、スクエニ系のアニメは『ながされて藍蘭島』、『バンブーブレード』と良企画が続いているなあ。

平成ゴジラ特技監督川北紘一と名脚本家・浦沢義雄、両氏の得意な点が発揮された作品。浦沢ファミリーの脚本も毎回素晴らしかったが、やはり特撮ファンとしては特撮班を持ち上げておきたい。「操演」という日本が誇る技術が、こんなところで生き延びているとは! 小道具もなかなか細かいし、稀にあるバトルシーンでも目を見張るものが多かった。見る人を確実に選ぶ作品だけどね。
そういえば『パンシャーヌ』はあまり面白くなかったなあ……


人造昆虫カブトボーグ V×V』は全話*2見てないので除外。『仮面ライダー電王』は放送中なので、これも除外(2008年ベストには間違いなく入る)。いま思い出したけど『祝!(ハピ☆ラキ)ビックリマン』も毎週楽しみだったなあ。


ワーストはなんだろう。つまらなそうな作品は途中で視聴中止してしまうから、全話見た中で選ぶとなると、
うーん…………
『ぼくらの』かな? 原作に追いついた後のオリジナル回がなあ……うんざりするほどつまらなかった。ガガガ文庫版も同じ。
唯一面白かったシーンは、ウシロがキリエ家にお邪魔して羊羹を食べようとするところか。文面では分からないと思うので、是非その場面だけでも御覧あれ。自分で動画編集してUPしようかと思ったが、そんなヒマは今無い。近いうちにここで紹介します。噴飯モノですよ。

*1:とはいえ演出・望月智充の功績は大きいし、能登本人がどこまで書き上げ、どの部分を手直しされたかは謎である。

*2:最終話含む