片岡とも『ナルキッソス』

ナルキッソス (MF文庫 J か 5-1)

ナルキッソス (MF文庫 J か 5-1)

終末医療施設で出会った二人が、アテもなくホスピスを抜け出し、ただただ西へ――


あー、この話嫌いです。「透明感のある文章」っつー感想を見かけましたが、自分にとっては心底どうでもいい。取って付けたようなモノローグの一つ一つがいまいち心に響かない上、言葉の意図する物が分からない。あと淡々と物語が進むのは、この作品には合っているが、もうちょっと文章なんとかならんかね。
恋愛を描くつもりが無いという事は読み取れるのだが、果たして何を描きたかったのかが全く見えてこない。
あとヒロインが最後に取る選択は、作者の逃げだと思う。これで「感動した」とかのたまってる奴らを許せない。許さない。