京都SFフェスティバル2008(本会)

去年に続き、今年も参加してまいりました。

  • 一限目:「眉村卓インタビュー」

眉村卓の人生の物語。ラジオパーソナリティーを務めたこともある方だけに、非常に能弁・雄弁。饒舌すぎて、聞き手の岡本俊弥さんのパワポが半分近く残ってしまうという事態に。いやまあ超絶面白かった。「司政官」は未読なので、すぐ読もう。

お昼は近所の沖縄カフェで軽く。黒糖ジンジャーソーダなる飲み物を頼んだのだが、割と好き嫌いの別れる個性的な飲料だった。風邪とかに効きそう。

  • 二限目:「新・生命とは何か?」

円城塔瀬名秀明八代嘉美の三氏による、「生命」という大きすぎるテーマについてのディスカッション。円城さんのトークはいろいろなところで聞いていて相変わらずニヤニヤするのだが、瀬名さんの喋りは初めて聞きました。買った訳ではないが、諸事情により所持している『Every Breath』はちょっと……だったけど、ご本人は非常に面白い方だった。「生命」を物理学や化学で語るのは、『Every Breath』とも繋がっているのだなあ。

  • 三限目:「年刊日本SF傑作選を編む」

東京創元社から刊行予定の『年刊日本SF傑作選(仮)』について、編者の大森望日下三蔵、担当編集者である小浜徹也の三氏による公開企画会議。収録予定作品も資料として配付されたが、まだ大っぴらに書いてはいけないらしい。えーとじゃあ、福永信が同人誌に寄稿した作品が入っているらしいですよ。数年は出続けるらしいので、みんな買おう!
マンガの読み切りも入れたいが、マンガは追えていないので何か適した物があったら教えて欲しい、との事。某氏がkashmir「彼女はUXO(不発弾)」はどうかと言っていたが、さすがに浮きすぎるのではないだろうか。
今思いついたのだが、アフタヌーン4月号付録、四季賞ポータブルに載った野村亮馬「WORKING ROBOTA」はどうでしょう。

  • 四限目:「ディッシュ追悼」

牧眞司柳下毅一郎国書刊行会樽本周馬の三氏による。
オレ自身はニューウェーブSFが苦手な人なので、ディッシュの熱心な読者ではない。『人類皆殺し』『歌の翼に』はいいけど、『334』は無理でしたァー!!みたいな。『アジアの岸辺』はファン交企画合わせで読んだ。
柳下さんの「ディッシュは知の作家。情についても頭で考えて書く。だから一般受けしない。これに似ているのが、僕の友達の山形浩生」というのは納得と同時に笑った。
国書刊行会から『歌の翼に』が復刊、というのは今回の大ニュースか。サンリオ版持ってるので、多分買わない(買えない)ですけど。